名寄本線跡まとめ①名寄~興部

名寄本線の跡をめぐります。

 

 

名寄駅

名寄駅は昔からの駅舎が残っています。

製紙業でにぎわった名寄も、2021年に王子マテリアが撤退してしまいました。

 

名寄から少しの距離ですが、名寄本線の線路が引き込み線として利用されています。

 

キマロキ編成(訪問日2020/7/18)

名寄を出た名寄本線は、左に向かってカーブしていき、東へと向かっていました。

名寄本線のかつての路盤には、通称「キマロキ編成」と呼ばれる雪かき列車が編成を組んだ状態で展示されています。

 

名寄市北国博物館

キマロキ編成の隣には、名寄市北国博物館があります。

こちらの博物館は北国の自然や暮らしの展示が中心ですが、鉄道関連の展示もあります。

こちらは名寄機関区の模型。機関庫や転車台など、精巧に作られています。

 

石炭ホッパーの表現も見事です。

 

珍しい鉄道官舎の内部の様子を解説した模型もありました。

 

中名寄駅跡(訪問日2020/8/29)

中名寄駅は駅舎が残存。

窓口機能が省略された簡易的な駅舎です。

 

駅舎の内部には入ることもできます。

駅舎には、国鉄が荷物輸送を行っていたころのポスターも展示されていました。

 

名寄本線末期の運賃助成に関する張り紙も置かれています。

昔からこのような補助金はあったのですね。

 

下川駅跡(訪問日2020/8/29)

 

下川駅には駅舎やホームは残っていませんが、キハ222両(キハ22 237、キハ22 245)の2両が保存されています。

 

車内はライダーハウスとして利用されているようです。

車内の座席は撤去されていますが、灰皿は残っています。

 

使用停止と書かれた踏切も保存されていました。

 

下川町ふるさと交流館(訪問日2020/8/29)

下川町の市街地から少し山に入った場所には、下川町ふるさと交流館があります。

変わった見た目をしていますが、ちゃんとした郷土資料館です。

 

下川の自然や林業・鉱業などの紹介が多い中、一ノ橋駅の駅舎に掲げられていたであろう板、下川・上名寄の駅名標が展示されていました。

 

札天山収蔵館(準備中)

札天山収蔵館には、一の橋、幸成、岐阜橋、矢文、上名寄の駅名標をはじめとした鉄道用品が展示されています。

不定期会館ですが、行ってみたい場所です。

 

上興部駅跡(訪問日2020/8/29)

 

上興部駅跡は駅舎とホームが残存。

駅舎は鉄道記念館として利用されています。

 

駅舎内部には運賃表のほか、座席や保線モーターカーが展示されています。

「乗って残そう名寄本線」の幕がむなしく映ります。

 

駅裏にはキハ27 109が保存されています。

駅名標もきれいになっています。

 

中興部駅(準備中)

 

個人宅となっており、駅舎が残存しています。

 

興部駅跡(訪問日2020/8/29)

駅跡は道の駅となっており、当時をしのばせる遺構は残っていませんが、道の駅の建物の中には鉄道記念コーナーがあります。

 

展示コーナーには当時の切符のほか、当時の興部駅舎の模型も展示されていました。

 

駅跡にはキハ22 2両(キハ22 202、キハ22 251)が保存されており、ライダーハウスとして利用されています。

 

座席は撤去されているものの、運転台まわりは当時のままです。

 

後編はこちら

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